5月に入り、残雪も多くみられますが、私の家のチシマザクラが3日朝に開花しました。気温が5度くらいしかない朝でしたが、その前に少しだけ温かさを感じる日もあり、花は春を待ちきれなかったのかもしれません。

さて、5月2日に臨時議会を招集させて頂きました。本題は、この冬のリニューアルオープンに間に合わせるべくスキー場リフト架け替え工事の請負契約の承認を求める件でした。開設から40年近く経った現在の寿スキー場は、昨年度から設計に入り次のシーズンまでにリフトの架け替えやロッジの改修を行います。今回の議決を経て、秋までにリニューアルを終わらせる予定です。

臨時議会の開催に合わせ、補正予算を提案させて頂きました。主な内容は、今年の大雪で倒壊した公共施設の除却に要する費用の計上です。鍾乳洞の管理棟から洞窟に向かうまでの間にある橋が崩落、ライダーハウスに活用していた旧カーリング場施設も倒壊していて、危険度を考慮してこのふたつの除却を急ぐ必要がありました。事前に報告していたこともあり全会一致で議決していただくことができましたが、旧カーリング場については倒壊を未然に防ぐことができなかったのかという疑問があったと思われます。職員は見回りをして状況を把握していましたが、倒壊までは予想できなかったし、安全を期して除雪を行おうにも大雪に伴う他の施設の管理等に追われて余力もありませんでした。雪害としてご理解頂くしかないと判断していますが、今後の施設管理、雪害対応について教訓にすべき出来事にしなければならないと考えています。この4月から総務課に防災担当主幹を配置していますので、今回の反省を踏まえ、雪害の未然防止対策も考えていきたいと思います。

今回の補正は対応を急ぐ2件だけの予算計上ですすが、これ以外の雪害を受けた公共施設の補修関係については保険での対応などを整理したうえで今後開催される議会にお諮りして、逐次、対応を図っていきたいと思います。

それにしても、今年の大雪は多くの町民のみなさんがこれまで経験したことがないと話されています。降雪量や積雪量だけを見ると過去最高ということではありません。しかし、冬の間に暖気がきて雪を減量することもなく、一度降った雨がその後すぐに寒気が来て積もった雪に重みを増す結果になったことなど、感覚でしかわからない大変さがあったと感じています。異常気象が当たり前のようになってきた昨今、これまでの経験や感覚だけで判断できなくなっているだと思います。町民のみなさんからお預かりしている貴重な財産を大切に守る意識を職員ともども高く持つようにしていきたいと考えています。