昨日、4月16日、特別養護老人ホーム長寿園に就職された職員の方に、町からの「就職祝金」を贈呈しました。これは4月から制度化された祝金贈呈第1号です。贈らせて頂いたのは中頓別出身の松浦亜美さん、この春で浜頓別高校を卒業しての就職。高校生の時から同施設でボランティア活動を行っており、水沢清二施設長をはじめ職員のみなさんも松浦さんの就職をとても喜んで迎えていました。

中頓別では、いきいきふるさと推進条例を制定して、これまでも転入者、子育て、結婚などへの支援やお祝い金贈呈などを行ってきました。平成4年にスタートし状況の変化や財政上の理由などにより制度改正を重ねてきた経緯がありますが、私が町長になってからの3年間でも見直しを行い制度の充実を図ってきています。

ここ3年の見直しでは、まず、3年前から結婚祝として一組30万円を贈ることにしたほか、昨年度から子育て支援でそれまで3万円だったお祝いを10万円とし、さらに第3子からは30万円に贈るようにしました。転入支援として生活情報誌の配布、子育て支援では絵本のプレゼントなどはそのまま継続しています。このほか、結婚、出産、就職のお祝金はすべて町長からの手渡しにさせてもらうことにもしています。金品以上に、気持ちを伝えることを大切にしたいという思いからで、町民の代表として大切な役割にひとつと考えています。

これらに加えて今年4月から、新たに次のように見直しを行いました。

 ①転入者へ「なかとん牛乳」牛乳プレゼント(引換券900cc×4本分)

 ②就職祝金(商品券5万円分)の贈呈

 ③高校通学家庭支援制度(各年度、通学バス定期代1/2補助12か月分か商品券10万円分)

これらの制度が目的とするところは、この町で暮らす人に住み続けてもらうことにあります。もちろん、これだけをやってそうなるということではなく、移住や定住促進のためのさまざまな施策の組み合わせのなかにこの制度があるという位置づけになります。

町としては、若い世代の働く場の確保と合わせて子ども・子育て支援と教育の充実を最重点課題として取り組んできました。結婚から妊娠期、出産、乳幼児期、義務教育、高校や大学、さらにはUターンして就職した場合までを一貫して、子どもとその保護者に寄り添いながら支援していくことが大切だと考えています。あらためて、このブログでもこれらの制度の全体について説明をさせてもらいたいと思いますが、ここでは「いきいきふるさと推進事業」の紹介にとどめます。

こうした祝金は、市町村によって制度が大きく異なります。農山漁村の小さな自治体が手厚くなっているように思いますが、それだけ人口減少の問題、定住対策に苦労しているということだと思います。地域のみなさんに喜ばれている制度であることは間違いありませんが、単発の施策としてだけではなく結果に結びつくような他の対策もしっかり取り組んでいきたいと思います。

いきいきふるさと推進条例に基づく事業の全体は下表のとおりです。お祝金贈呈の機会が増え私の日程調整がつかないくらい忙しくなったら・・・、そうなることを願っています。

移住定住促進事業

転入支援    生活情報誌、なかとん牛乳引換券配布(900ml×4本)

就職祝金    商品券5万円

就学支援事業

バス通学生・・・通学用バス定期運賃補助事業 バス定期運賃の5割の額×12か月分

町外へ進学・・・高等学校等通学家庭補助事業 商品券10万円分

子育て支援事業

出生祝     第1子・第2子・・・10万円(うち商品券5万円)

        第3子以降  ・・・30万円(うち商品券5万円)

絵本プレゼント

結婚支援事業 結婚祝金    一組 30万円